令和5年度 第82回見学会・講演会

先の第81回総会・情報交換会にて森田技術士からご提案のあった、道東の猛禽類に関する保護活動について学ぶ機会を持とうと、道東技術士委員会のみならず、北海道開発局にもお声掛けさせていただき、下記の見学会・講演会を開催しました。

日時:令和5年10月30日(月) 13:30~20:00

1.見学会 13:30~15:00 参加者36名

釧路市北斗にある釧路湿原野生生物保護センターにおいて、施設の見学、及び㈱猛禽類医学研究所のご協力の下、バックヤードツアーを開催して頂きました。

シマフクロウについて説明する渡辺氏

見学会では施設内展示や道東で見られる猛禽類について説明を受けたほか、バックヤードツアーでは保護されている猛禽類や実証実験の準備が進むマグナス風車(バードストライクが起こりにくいとされている形状の風車)について見ることができました。また、保護活動で活躍しているドクターカーも見せていただきました。

バックヤードツアーでケージをのぞき込む参加者
ケージ内で保護・飼育されているオオワシ
猛禽類保護に活躍しているドクターカー

2.講演会 16:00~18:00 参加者57名

場所:釧路プリンスホテル

講演1:「シマフクロウ、オジロワシ・オオワシの現状と保護の取組み」

講師:環境省釧路自然環境事務所野生生物課 野生生物企画官 若松徹氏

講演2:「鳥類の収容から環境で起きていることの事象を推測する」

講師:株式会社猛禽類医学研究所 副代表 渡辺有希子氏

講演では、若松氏、渡辺氏にそれぞれの立場からの猛禽類保護の現状や取り組み、今後の課題について、非常に興味深い内容を語っていただきました。今回の講演会で技術士だけでなく行政の方とも情報を共有できたことは、非常に有益なことであったと思われます。

講演風景

3.懇親会 18:00~20:00 参加者24名

懇親会では会員と講師のお二方を交えた情報交換のほか、渡辺氏からは㈱猛禽類医学研究所の活動内容についてもご紹介頂き、参加者は猛禽類保護を含む自然保護への意識が益々高まったものと思います。

企画者の森田技術士による乾杯

最後は、やはりこうでなければ、と小松田技術士による挨拶及び「道東技術士委員会式」万歳三唱で締め、有意義な見学会・講演会は盛会の内に終了しました。

参加者の皆様、及び今回の見学会・講演会にご協力頂いた皆様には心より感謝申し上げます。