令和元年度 第80回講演会 ~防災まち歩き~

令和元年度 第80回講演会を開催しました。

今回は、北海道本部防災委員会、一般社団法人北海道建築士会釧路支部のご協力の下、初めての士業連携(技術士と建築士)にて「防災まち歩き」を企画、実際に釧路市の繁華街などを歩き、防災について深くかつ広く考える機会を持ちました。

なお、今回の講演会につきましては、北海道教育大学釧路校、釧根測量設計業協会、釧路市測量設計事業協会、釧路市、一般社団法人北海道産学官研究フォーラムのご後援をいただいております。

日時:令和元年11月1日(金) 13:30~17:30

場所:釧路市交流プラザさいわい

1.「防災まち歩き」  13:30~15:20 参加者40名

①概要説明

目的:

近年、千島海溝巨大地震が切迫していると報道されている中、関係する技術者である我々が釧路市津波避難計画を基に「防災まち歩き訓練」を体験し、安全に非難するための課題点等を検証すること。

 概要を説明する清水技術士と今回ご指導頂いた酒井教授

ユーモアも交えつつご指導下さった酒井教授

②まち歩き

参加者を4グループに分け、高さ1~3mの津波警報が発令されたと想定し、1時間ほど釧路市市街地の浸水想定区域を歩き、「安全モノ」「問題モノ」を確認、記録。

技術士の視点、建築士の視点のそれぞれで街中を確認し、意見を交換しました。

海抜表示板を確認(A班)

バス停留所表示板をチェック(B班)釧路市防災庁舎(C班)繁華街の街並みを見ながら意見交換(D班)

③マップ作製

作成したマップと撮影した写真を並べて表示

2.講演会          15:40~17:30 参加者56名

①講演:「リスボン大震災と復興事業」

講師:北海道教育大学釧路校 酒井 多加志 教授

講演風景

真剣に聞き入る参加者

②まち歩き結果グループ発表(グル-プリーダ-にて)

取りまとめた結果をグループごとに発表。

発表風景

③まち歩き講評

大学での授業等でまち歩きを数多く行っている酒井教授から、「技術者のまち歩きは学生と視点が違い、新たな気づきがあった」とご講評いただきました。

酒井教授による講評

3.情報交換会        18:30~20:30 参加者40名

①挨拶:道東技術士委員会 代表 紅葉克也 技術士

挨拶する紅葉代表

②情報交換

情報交換会風景

「防災まち歩き」というテーマから、士業連携や産学官の今後の取り組みなど、各々の立場から活発な情報交換が行われました。

また、情報交換会中、以下の方々に本日の感想と今後の期待を含めた一言を頂きました。

日本技術士会北海道本部防災委員会 委員長 城戸 寛 技術士

一般社団法人北海道産学官研究フォーラム 副理事長 藤原 達也様

一般社団法人北海道建築士会釧路支部 金子 ゆかり様

オホーツク技術士委員会 代表 橘 邦彦 技術士

北海道本部防災委員長 城戸技術士

北海道産学官研究フォーラム 藤原副理事長

北海道建築士会釧路支部 金子ゆかり建築士

オホ-ツク技術士委員会代表 橘技術士

終わりに小松田副代表による締めの挨拶と「道東技術士委員会式」万歳三唱で有意義な講演会と楽しい情報交換会は盛会の内に終了しました。

参加者皆様には心より感謝申し上げます。

なお、今回まち歩きについてご指導いただいた酒井教授は、本年6月に近代消防社から「地図から読み解く自然災害と防災(減災)」を出版されております。(ISBN:978-4-421-00930-9)

まち歩きについても記述があります。興味がおありの方は書店等にお問い合わせください。

次回の講演会は、来年6月帯広にて開催予定です。